【寄稿】初冬のダイヤモンド富士 菊地芳朗氏

私の住んでいる所からは、1月と11月に年2回、ダイヤモンド富士を見ることができます。今年(2018年)の11月には、23日から29日にかけて見ることが出来ました。11月は天気が良ければ、朝は写真1のような富士山を見ることが出来ますが、夕方になると靄がかかって富士山の姿が隠れる日が多くあります。しかし、太陽が富士山の向こうに沈むと富士山の姿が浮かび上がって見えることがあります。今年の天気は、あまり良くありませんでしたが、その中でカメラに収めた富士山です。

写真1 朝の富士山(自宅近くで。2018年11月30日 7時2分撮影)

写真2 浅川(ふれあい橋を入れて。2018年11月27日 16時12分撮影)

太陽が富士山の頂上に没しましたが、富士山の姿はよく見えませんでした。それに焦点が鳥に合っているように見えます。群れをなして飛んでいる鳥は椋鳥(ムクドリ)です。(浅川は八王子市の西方、「夕焼け小焼け」の歌のモデルとなった恩方から流れ出している多摩川の支流です。1991年に完成開通した、「ふれあい橋」は愛称で、正式名称は万願寺歩道橋。日野市大字新井に位置します。橋の上から川の上流の方を見ると、富士の高嶺を望むこともでき、多くのドラマや映画のロケ地として使われている橋でもあります。)

写真3 浅川(一番橋から。2018年11月30日 16時11分撮影)

通常この場所からダイヤモンド富士を見ることができるのは11月29日ですが、あいにく当日は曇りでしたので、翌30日に行ってみました。太陽は富士山の左肩に没しようとしています。太陽は冬至まで南方に移動し、冬至が過ぎると反転して北方に移動します。来年の1月14日から21日にかけてまたダイヤモンド富士を見ることができると思います。1月は空気も澄んでいますので、天気が良ければ良い写真が撮れます。期待しましょう。

(一番橋は、2002年に竣工、左岸が日野市東豊田で右岸が同市南平となり、浅川上流の平山橋と下流の高幡橋の間に位置します。)

菊地芳朗(GS34)

【編集者・注】

富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景が見られることがあり、この現象を “タイヤモンド富士” といいます。富士山と光輝く太陽が織りなす光景は、まさに自然の芸術といえます。富士山が見える地域なら、どこからでも “タイヤモンド富士” が見られるというわけではありません。富士山が東か西の方向に見える場所で、気象条件がよければ、年に2回、 “タイヤモンド富士” を見ることが出来ます。(http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/kikaku/fuji100/highlight/diamond.htm より)

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コメント

  1. 石松 剛 より:

    見事な写真感動しました。いい環境にお住まいですね。
    多摩は多摩でも小生が住んでいる多摩地区(町田市)では全く眺望出来ません。
    ましてダイヤモンド富士なんて、85のこの歳まで拝んだ事がありません。
    石松 剛(BS32)