阿部雅龍さん(M-H20) 植村直己冒険賞受賞
-人類未踏の、南極点到達・白瀬ルート挑戦が評価される-
北光会員で、人類未踏の 「白瀬ルート」 での南極点到達を目指している冒険家の阿部雅龍さん(M-H20, 39歳)=秋田市出身、潟上市育ち、東京住=は、2022年4月22日に、「第26回(2021年)植村直己冒険賞」 に選ばれました。阿部さんの果敢な挑戦に敬意を表し、また今回の受賞に対して、東京支部会員一同、心からお祝い申し上げます。
阿部さんは2021年11月、日本人初の南極探検家・白瀬矗(のぶ)(秋田県にかほ市金浦出身)の最終到達地点である大和雪原(やまとゆきはら)を出発。約1300キロの単独徒歩での南極点到達に挑みました。しかし悪条件が重なり、途中で南極横断山脈越えに目標を切り替えたましたが、悪天候などのため2022年1月11日に断念しました。
植村直己冒険賞は、冒険家の植村直己の“精神”を後世に継承するために設けられたもので、自然を相手に創造的な勇気ある行動をした人、または団体に贈呈されます。主催は、兵庫県豊岡市(新豊岡市成立までは、旧・日高市)。授賞対象は、存命の日本人または日本人が主催する団体で、1月から12月までの業績をもとに選考委員会で選考し、翌年に発表されます。秋田県出身者の受賞は、K2に日本人女性として初登頂した小松由佳さん=秋田市出身=の第11回(2007年)に続いて2人目です。
詳しくは、下記の秋田魁新報記事をご参照ください。
また、阿部さんが単独徒歩による南極点到達に挑んだ54日間を振り返る企画展 「大和雪原を越えて」 が、秋田県にかほ市黒川の白瀬南極探検隊記念館で開かれています(~2022年7月18日)。阿部さんが現地で撮影した写真と映像、実際に使った装備品など計約50点が展示されており、トレーニングや荷造りの写真も並べ、冒険の始まりから終わりまでが見えるように構成されています。